
コルシカ生まれ。コルシカ島、アジャクシオでバレエを習い始める。
パリのコンセルヴァトワールで首席を取得し、88年にパリ・オペラ座バレエ学校に編入。
90年、パリ・オペラ座バレエ団に入団。93年コリフェ、00年にスジェ、03年プルミエール・ダンサーズに昇格。
09年4月16日、パリ・オペラ座でのジョン・クランコ作『オネーギン』初日に主役タチアナを踊り、直後に舞台上でエトワールに任命される。
コール・ド・バレエでの下積み・経験を経て、エトワールのポジションを勝ち得た苦労人であるが、正確なバレエ・テクニックと、生まれながらの美貌を合わせ持ち、『ジゼル』『マノン』『椿姫』『マーラ交響曲第3番』『オネーギン』『天井桟敷の人々』などストーリー性のある演目で抜群の表現力を発揮。
エトワールとして12年1〜2月の『Love from Paris エトワール ~フランス・バレエのエレガンス』で初来日、13年5〜6月のパリ・オペラ座日本公演ではジョゼ・マルティネス作『天井桟敷の人々』の主役ガランス役で再来日。
2014年2月28日、パリ・オペラ座ガルニエ宮にて『オネーギン』のタチアナ役でパリ・オペラ座引退公演を行い、30分に渡るスタンディングオーベションの中、惜しまれつつ引退した。
オペラ座での引退公演後、2014年3月のパリ・オペラ座日本公演にてノイマイヤー振付『椿姫』の主役マルグリットとして来日、同年7〜8月の東京・名古屋・大阪での『エトワール・ガラ』に出演。
現在もなおドラマッチック・ダンサーとして世界的に注目を浴び、ヨーロッパ各地の様々なガラ公演に招聘されている。
現在は、パリ国立高等コンセルヴァトワール(CNSMDP)で教授を務め、パリのシャピタル・バレエやエレファント・パナム、サンタモン・レゾー、ビアリッツ、リヨン、ポルトベッキオでも教えている。フランス国内だけにとどまらず、ゲスト講師としてスペイン、ポーランド、イタリア、オーストラリア、ベルギー、イギリス、ロシア、日本等で指導にあたり、2015年日本で設立されたInternational Intensive Ballet Camp(IIBC) のアーティスティックディレクターに就任し、日本国内においても若きダンサーの育成に力を注いでいる。2016年3月新潟で開催された2nd Edition、同2016年8月に東京で開催された3rd Edition International Intensive Ballet Campにおいて、同キャンプ最終日の成果披露パフォーマンスでの自身の振付けでは、見事なステージ演出を行い、その指導力・演出力の高さに賞賛の声があがった。
また、世界各地で行われている国際バレエコンクール審査員やレオタードのプロデュース等、幅広く活躍している。(http://www.balletrosa.com/collections/ballet-rosa-par-isabelle-ciaravola)